東ブロック研修会に参加して
東ブロック 安藤 千恵子
平成16年11月30日に、大阪府放射線技師会東ブロック研修会に参加させていただきました。当日はあいにくの雨でしたが多くの参加者がおられました。
はじめに、コニカミノルタ(株)柏木さんより、位相コントラスト技術を用いたデジタルマンモグラフィー装置の講演がありました。エッジ効果により鮮鋭度の向上、拡大縮小効果によりグリッド使用の密着撮影より粒状性が良いなど最新システムの動向についてお聞きすることができました。今後も乳房撮影領域でのさらなる画質の向上を期待します。
大阪府立呼吸器アレルギー医療センターの前田豊さんには、ザイオ M900 Quadoraを使用した、いろんな分野での応用的な活用法を教えていただきました。
医真会八尾総合病院の表利知幸さんの頭部緊急MRIについての発表では、頭部分野の数多くの症例を交えながら、大変分かりやすい解説をしていただきました。より確実な患者情報は検査がスムーズに進むと共に、患者さんの心身への負担が軽減される大きなメリットを得ることができます。救急医療の現場において、ザイオ、MRがもっと有効利用されれば、病態によって的確な処置がなされ、健常に日常生活へ復帰できる方が増えるかもしれません。どんどん救急現場で普及されれば良いなと思いました。
特別講演では、大阪厚生年金病院 放射線科の竹川直哉先生より乳癌検診の現状と技師認定について、お聞きすることができました。
乳癌は年々増加傾向にあるのに、まだ検診の受診率が低く、精度の高い検診施設が不足していることを改めて痛感しました。放射線技師として常に、“患者さんの為にできることは何か”という課題を持ち続け、必要な画像・検査提供ができるよう努めたいと思います。
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