平成16年度 北ブロック研修会が開催されました.

 講演内容は将来のフィルムレス化に向けた取り組みとして,シーメンスとGEから最新のフラットパネルディテクターの技術についてご紹介いただきました.また,発売開始以来15年以上経過した老舗のCRはCR研究の大家,府立急性期医療センターの船橋先生をお招きし,ご講演をいただきました.

開催日時:平成16年6月19日(土)14:00〜16:30

開催場所:エーザイ株式会社北大阪コミュニケーションオフィース
       阪急千里中央ビルディング6F


研修会参加記(1)

平成16年度 大放技組織部研修会(北ブロック)に参加して

                   北ブロック  渡部 敬次

 6月19日(土)昼間は天候が良く、魚釣りに行きたくなるような快晴の中、やっぱり勉強しなくちゃ!と思い、恒例の研修会に参加した。

 60人を超える参加者が集まり、定刻14:00に開始された。まず初めに会場を提供して頂いたエーザイ(株)の加藤三千雄講師による『ヨード系造影剤による腎障害について』の講演を聞き、どのような患者で副作用がでやすいのか?造影剤腎症(RCIN)を予防するためには、(1)ハイリスク群の除外(2)造影剤量の低減(3)Hydration(4)薬物の投与(5)低(等)浸透圧造影剤の使用等々、学生時代に戻ったような基本中の基本の話しではあるが、決して忘れてはならない重要な内容であった。

 次に『フラットパネルの現状について』GE横河メディカル(株)の小林誠講師による講演は、フラットパネルを使用した一般撮影装置,乳房撮影装置,心血管撮影装置へのFPDの取り組みを、動作原理からデジタル化技術、さらに将来のCAD(Computer Aided Detection)への応用にまで、一歩進んだ内容であった。

 次に『FD搭載撮影装置のワークフローと将来展望』シーメンス旭メディテック(株)の岡部光行講師は、フラットパネルとはどのようなものか?これは皆さんよくご存知であると思いますが、実際の装置に組み込まれて使用する状態を理解しやすく説明されていました。

 最後に、大阪府立急性期・総合医療センターの船橋正夫講師による『今さらCRなんて…と思っているあなたへ』と題して、医療画像をデジタル化した時の注意点を有効なデジタル画像診断(存在診断,形態診断,変化量診断)をベースに理解しやすく説明されていました。また、CR撮影においては線量と濃度の関係上、いくら撮影線量を上げてもプラトーに達した時点より、それ以上は過剰線量になること等、根拠に基づいた合理的かつ理論的な撮影技術を心掛ける内容であり、大変有意義な研修会であった。

 今回の研修会で学んだことを日々の業務に活かせるよう勤めていきたい。
 最後に、講師の先生方ありがとうございました。

岡部先生
小林先生
船橋先生

研修会参加記(2)

大放技組織部研修会(北ブロック)に参加して

      大放技 広報部委員

 6月19日に阪急千里中央ビルディングにて大放技組織部研修会が開催されました。講演は「ヨード造影剤による腎障害」「フラットパネルの現状について」「FD搭載撮影装置のワークフローと将来展望」と題し、各分野における基礎知識から最新技術、そして将来の発展に向けてまでを、分かり易く説明していただき、自分自身驚きの連続でしたが大変勉強になりました。

 休憩を挟んでの「今さらCRなんて・・・と思っているあなたへ」と題して、大阪府立急性期・総合医療センター船橋正夫先生の講演では、病院名の変更から始まりCRの基本的なことから最新の画像技術まで幅広く、ジョークを交えながら説明していただきました。高度な情報を得るためにデジタル画像処理の有効性、有用性を引き出す技術を身につけるということで、CRについて説明していただき、このように考えればいいのだと気付かせてもらったり、忘れかけていたことを思い起こされた気がします。その中で管電圧が変われば画像処理で同じ画像を作ることはできないこと、照射野の大きさや散乱線の量が変化することでL値が変化することなどの説明を聞き、元画像をいかにうまく撮影することが大事かを感じることができたように思います。

 私は今まで研修会に参加する機会がなく、初めて研修会に参加させていただきました。研修会って何となく堅苦しいイメージがありましたが、講演ではジョークもあって思った以上にリラックスして拝聴できたように思えます。内容も大きく得るようなことばかりで、また参加させていただきたいと思いました。

最後になりましたが、ご講演して下さいました講師の先生の方々、大放技組織部の皆さまに感謝いたします。ありがとうございました。