平成16年9月11日(土)午後3時00分〜午後6時00分

 
場所:市立堺病院  3階 会議室  (072-221-1700)
 技師会会員・学生  無料 (非会員 1000円)


会員発表 15:00〜15:40
  1、『手話って何?』
    〜医療人としてできること、安全な検査をめざして〜
       ベルランド総合病院 放射線室   岩井 正治

  2、『16DAS-MDCTの臨床経験(心臓領域を中心に)』
       りんくう総合医療センター 中央放射線部  田原大世

セミナー 15:40〜16:30
  『CT撮影における被曝の現状と今後の展望』
       講師 東芝メディカルシステムズ(株)
          東京本社 営業技術部CT技術担当課長 平柳 則之

特別講演 16:40〜18:00
  『 乳房撮影における臨床画像の視覚評価 』
     〜従来法と50μの読み取りCR方式の比較〜
       講師 市立堺病院 中央放射線部 武智 加世

*この研修会は日本放射線技師会カウントの対象となっていますので、
技師格カードを取得されている方はご持参下さい。



*** プレ研修会のご案内 ***
 今回、プレ研修会を14時30分からおこないます
 奮ってご参加頂きますよう、よろしくお願い致します。

  「造影剤の副作用とリスクマネージメント・事故防止対策について」
       日本シエーリング?関西支店診断薬担当 佐治靖弘


** 懇親会のお知らせ ***
 研修会終了後、下記の通り懇親会をおこないます。
 会員同志の情報交換の場にぜひご活用ください。

  場所: 大河(市立堺病院裏)
  時間: 午後6時30分〜
  会費: 4,000円


会員発表 岩井氏
会員発表 田原氏
会場風景
特別講演 武智氏


平成16年度 大放技組織部研修会(南ブロック)に参加して

東ブロック 森川 修

 9月11日(土)に市立堺病院にて大放技組織部研修会が開催されました。私の所属は東ブロックですが、限りなく南ブロックに近い立地のため、今までも南ブロック(昔は、泉南地区でしたね・・懐かしい)には良く参加させていただきました。今回も同様、楽しく参加させていただきました。

 今回の研修会は会員発表1として『「手話って何?」医療人としてできること、安全な検査をめざして』と題してベルランド総合病院の岩井正治先生の発表からはじまり、会員発表2として『16DAS-MDCTの臨床経験(心臓領域を中心に)』りんくう総合医療センター田原 大世先生の発表、そしてセミナーとして『CT撮影における被ばくの現状と今後の展望』東芝メディカル平柳則之先生、特別講演として『乳房撮影における臨床画像の視覚評価』市立堺病院武智 加世先生の講演と限られた時間の中ではありますが、とても充実した内容でした。どのような方が参加しても必ず何かを学ぶことが出来る研修会だったと思います。

 『手話って何?』では、私が時々使用する筆談法に問題点があることを認識させていただきました。

 『16DAS-MDCTの臨床経験』では、心拍数によって画像再構成法を変える必要があり、また心拍数の安定が検査の精度を左右するため、患者様にプレッシャーを与えない事が大事であると検査のコツを教えていただきました。

 『CT撮影における被ばくの現状と今後の展望』では、CT検査はX線検査の検査総数の約6%を占めているが、X線検査の総被ばく量の約41%を占めていることを教えていただいて非常に驚きました。

 『乳房撮影における臨床画像の視覚評価』では、乳がんに対してのチーム医療の大切さや欧米との比較で罹患率は日本も欧米も上昇しているが、死亡率は欧米では低下して、日本では罹患率に伴い上昇していることに驚き、検診の重要性を再認識させていただきました。書きたいことは、まだまだありますが書面の関係で終わります。

 最後になりましたが、発表および講演をしていただきました先生方、そして主催の南ブロックの皆様、大放技組織部の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。



大放技組織部研修会(南ブロック主催)に参加して

南ブロック 北野 崇夫

 土曜日の午後からの研修会でしたが参加者は78名と聞き、多くの参加者がいて活気にあふれていたように思いました。手話からアプローチする聴覚障害者患者への接遇の取り組みや、最新の16列MDCTでの冠動脈描出の取り組みの発表があり、特別講演として乳房撮影の基礎と最新の動向を聞くことが出来ました。

 現在の医療はチーム医療であると共に患者サービス第一の医療であり、各施設が如何に取り組んでいるか、肌で感じることができた研修会でした。これからの時代に乗り遅れないためにも、各個人がスキルアップする必要性があると改めて感じさせられました。



組織部研修会 (南ブロック主催)

南ブロック 土橋 博子

 9月に入り暑さの和らぎを感じるよりも、大型台風に地震といった天災で自然を感じる中、研修会の準備を進める運びとなりました。参加数は78名(会員70名,非会員7名,学生1名)、内、他ブロックからも約10名参加いただきました。また、研修の案内の通知とともに出欠の連絡をお願いしていたところ、事前に多数の返信をいただけたことも感謝します。

 南ブロック6名の学術担当中心に、今知りたい、勉強したい内容を企画しました。‘手話’は技師個々に、また施設によっても、その必要性については温度差があるものの、臨床で多かれ少なかれ接することのある、ろうあ者に対しての接遇手段です。岩井先生の発表を聴きながら撮影時のコミュニケーションに習得をという気持ちは勿論ですが、病院の他の場面で患者として困っていることを軽視されている社会状況を考えてしまい、心が痛みました。田原先生の‘16DAS-MDCTの心臓での臨床’に合わせ、セミナーは‘CT撮影における被ばく’を。日本国民の医療被ばくが多い原因と、今年、社会で取り上げられた医療被ばく記録手帳の問題も含め(見解の分かれるところですが)、世間の関心の高まるところです。

 特別講演はプログラムでは‘乳房撮影における臨床画像の視覚評価’ですが、これに加え、乳房撮影の概論を病理、接遇も含む内容でした。意外にも参加者の三分の一以上は乳腺撮影を行なっていない施設でした。

 今回、受付にてBASICカードの記録処理を行ないました。カード取得者は30名、端末1台での運用で、閉会後の退出記録は列ができましたが、10分以内で対応できる処理能力でした。今後カード取得者が増えることが予測されるので、端末の台数や受付の配置を適切に対処したいと思われます。