みんなのくらしと放射線展 参加記(1)
みんなのくらしと放射線展を終えて
学術部 坂下 惠治
この放射線展に出席したのは昨年のミニシアターに初めて出させていただき、今年で2回目であった。2回目の参加で早くも放射線技師会の放射線展担当者としての参加になりましたが、そこで感じたものは当放射線技師会の歴史と、役員ならびに関係の方々のご厚意であった。
みんなのくらしと放射線展は今回で21回目の開催であるが、その参加者数は右肩上がりで未だに増加の一途を辿っている。これは大阪府立大学の皆様や,関西原子力懇談会など関係者一同の熱意を直に感じてみて十分に納得ができた。ここでの技師会の役割は放射線医療と相談ゾーンの担当であるが、相談員として参加された方は、掲示されたパネルやビデオ上映に興味を持たれた来場者の方々に積極的にアプローチをし、医療における放射線利用の実際を説明して、そこで持ち上がった質問に懇切丁寧に対応していただいておりました。私達のブースのみならず、全てのブースで興味を持っていただけるような楽しい催しやクイズ、体験コーナーなどがあり、子どもであっても決して退屈させない内容であったと思われた。
今回、無事に開催できたのも、長年に渡り担当された歴代の役員皆様のおかげはもちろんのこと、開会式に来ていただいた名誉会員、元会長の皆様や、今後に引き継ぐ者を案じて心のこもった親切な資料を残してくださった板谷前副会長、機器の手配にご協力いただいた宇都先生、お忙しい中協力して下さった相談員の皆様,骨密度測定協力者の皆様あってのことと心から感謝致します。
みんなのくらしと放射線展において大阪府放射線技師会は、さらに来場者の皆様に積極的にアピールする方法を模索し、放射線の医学利用をより分かり易く説明出来るよう努力してまいります。来年は今まで参加されていない方々は是非ともご家族連れのご来場をお待ちしています。今年、参加された方々にも、よりグレードアップした大阪府放射線技師会ブースをご披露致しますので、来年もご来場をお願い致します。最後になりましたが、みんなのくらしと放射線展が末永く継続され、そこで医療における放射線利用の様子を私たち放射線技師から幅広い年齢層の来場者に広く伝わることを願います。
みんなのくらしと放射線展 参加記(2)
『みんなのくらしと放射線展』に参加して
東ブロック 馬庭 淳
7月31日(土)、第21回の『みんなのくらしと放射線展』に相談員として参加しました(この催しも長年続いているのですが、足を運んだのは初めてです ・ ・ ・)。放射線のよろず相談?ということで、技師会の事務所での事前説明会にも出席し、また昨今の放射線をめぐる様々な報道の影響か不安半分興味半分で会場に向かいました。
さて会場に入りましたら、明るい雰囲気に驚き安堵しました。ちょうど夏休みで土曜日ということもあり、ステージでのミニセミナーや実験・工作教室は親子連れで賑わっておりました。入り口で渡された放射線に関するクイズの答えを探しに各コーナーを廻る様子をみて、この子供たちの中から将来、誰か放射線技師になる子が出てきたら ・ ・ ・という想いを抱きました。夏休みの自由研究には大いに役立ったのではないでしょうか。
相談を受けたのは70代の女性の方で、放射線と放射能の違いやPETのこと、その他多少放射線とは離れた話題までかなり長く話していました。以前講習で受けたコミュニケーション方法を思い出しなら終始笑顔?で応対した為か、納得して頂けた様子で安心しました。パネル展示ではPETに興味を持たれた方が多く、話をしていましたらこちらの知らないような事までご存知の方も。TVや新聞の報道の効果が出てきているように感じました。また、隣の骨密度測定コーナーはかなり賑わっていました。最近の健康志向ブームも手伝っているかもしれません。
最近は業務中に患者さんから放射線のことを聞かれる回数が多くなったように感じます。それだけ患者さんが自身の健康に気をつけておられることの表れと思います。私達も通り一遍の答えだけでなく、放射線の専門家として理解して頂くように努めなければなりません。今回の経験が活かせるよう日々学習していきたいと思います。
最後に、この催しが今後も続くこと。さらに“行列ができる相談コーナー!!”へと発展することを考えながら会場を後にしました。
みんなのくらしと放射線展 参加記(3)
「放射線展に参加して」
藤田 麻貴
7月30日から8月4日までの6日間、近鉄百貨店上本町店において、第21回「みんなのくらしと放射線展」が開催されました。私は、骨密度測定コーナーの担当として参加させて頂きました。連日、大人から子どもまで幅広い年齢層の来場者が会場を賑わせており、中には「今日で二回目!」という子どももいました。
骨密度測定コーナーは、無料で測定できるということもあり連日200名を越える盛況ぶりでした。“毎年ここで骨密度測ってもらっているよ”という常連の奥様方もいらっしゃるようで、女性の骨密度への関心の高まりを感じました。測定を終えられた方は、すぐに出てくる結果を見て、表情がパッと明るくなったり少し暗くなったり一喜一憂されているようでした。私自信も空いている時間に測定したところ、結果が出るまでドキドキしましたが、幸い平均値より上回っていてホッとしました。
放射線なんでも相談コーナーでは、繰り返し行われるエックス線検査による被曝について、最近の関心事であるPETについて等の色々な質問が寄せられ、パソコンやパネルを用いて、わかりやすく丁寧な説明を受け納得されていました。
メインのステージでは毎日多彩なプログラムが開催され、その中のキャラクターステージでは子ども達でもわかる3択問題を用いて、放射線の持つ不思議な世界を学んでいました。また、放射線ミニセミナーでは、私たちのくらしのなかで使われている放射線についての講演があり、みなさん熱心に先生方のお話に耳を傾けていました。
その他にも、日替わりで行われていた科学実験教室や、親子工作教室にも毎回多数の参加者があり、できあがった作品をお互いに自慢しあっていました。「これ、夏休みの宿題にしたら?」と言われて、大事そうに作品を持ち帰る子どもや一生懸命メモをとる子ども達の姿も見られました。
骨密度を測ってみたいという方、毎年子どもの夏休みの宿題に困っているという方、来年の放射線展に是非足を運んでみてはいかがでしょうか?私も骨密度測定に来年も参加したいと思っています。
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